ウイルス、がん、アレルギー。
健康維持には、
免疫力 が大切です。
とは言え、免疫力って何か?
今日はそれについて書きたいと思います。
免疫は、体内の防衛システムで、
自然免疫(マクロファージ、樹状細胞、好中球が主役)と
獲得免疫(リンパ球のT細胞とB細胞が主役)
の2つのシステムがあります。
これらの免疫が、体内に入ってきた細菌やウイルスに対して、抗体を作ったり、死滅させたりします。
しかし、全ては死滅できず、一部の細胞は感染してしまい、ウイルス生産工場のように。
その感染細胞を破壊するのは、自然免疫におけるNK細胞と獲得免疫です。
アロマテラピーはそのどちらにも効果があることが様々な研究でわかってきました。
まず、NK細胞。
NK(ナチュラルキラー)細胞は、その名の通り、殺し屋です。
ウイルスなどによって感染した細胞だけでなく、癌細胞も殺します。
そのため、NK細胞が活性化されることが健康のためには良いとされています。
NK細胞を活性化する方法は、
(1)良質な睡眠をとる
睡眠は、自律神経を交感神経から副交感神経へと切り替え、体をリラックスさせる行為です。人間はよい睡眠をとることで、心身ともにゆっくりと休むことができます。そして副交感神経が働いているときにこそ、NK細胞は活性化します。
(2)普段からよく笑う
楽しく笑うことによって、体内では「神経ペプチド」と呼ばれるアミノ酸が作られます。神経ペプチドは、血液やリンパ液をとおって体中にめぐり、やがてNK細胞の表面に付着します。すると、NK細胞は活性化するのです。
(3)腸内環境を整える
腸には、NK細胞をはじめとする免疫細胞の約70%が存在します。そのため、免疫力を高めるには腸内の健康は欠かせません。NK細胞を活性化させる乳酸菌を含むをヨーグルト、古漬け、ぬか漬を毎日継続して取り入れるのが効果的です。そのほか、大豆、ブロッコリー、舞茸、生姜を積極的に摂取するとNK細胞は活性化します。
現代人は、ストレスにより副交感神経より交感神経が常に優位になってしまっている人が大変多く、
そのため免疫力が低下していると言われています。
アロマテラピーにおける
植物の芳香成分の作用として、
鎮静 と 刺激 があります。
これをうまく活用することで、
副交感神経と交感神経のバランスがとれ、
結果として免疫力の向上に繋がるのです。
実際に、ラベンダー精油を使用したトリートメントによって、
NK細胞活性値が有意に上昇したという研究結果も発表されています。
(参考:https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol18.php)
人間には、ホメオスタシス(生体恒常性)と言って、
生体を正しく機能させる状態が本来であれば備わっています。
そしてこのホメオスタシスの3大システムとして、
- 身体の働きを調整する「自律神経」
- ホルモン分泌をする「内分泌」
- 感染から身を守る「免疫」
があります。
それぞれがバランスを保っていることが必要なのです。
ただ、免疫力については高い方がよいのでは?
と思われがちです。
高すぎると一体何が問題なのでしょうか。
それは免疫力が高いと、
健康な細胞に対しても過剰反応というエラーを起こしてしまうため、
と考えられています。
私の言っている「免疫力」とは、
“本来の自分のあるべき姿=免疫システムが正しく働く状態を維持する力”
です。
私が日々実践している、「フランス式アロマテラピー」は、
様々な方法で、植物の持つ”芳香成分”を体内に取り入れることで、
心と身体の両方を正しい状態に保つための方法です。
つまりホメオスタシスを整えるのです。
精油の芳香成分は、様々な脳の部位にアプローチをしますが、
脳の視床下部に対しても電気信号となり刺激を与えます。
この視床下部が、自律神経や内分泌をコントロールする役割をになっています。
視床下部から、指令を受けた内分泌のシステムは、様々なホルモンを分泌します。
そのホルモンが、獲得免疫であるリンパ球を活性させたり抑制させたりするのです。
このバランスを調整する力こそ、
自然の植物に含まれる複雑で多様な芳香成分に備わっている力です。
(化学的な成分は単一なため、どうしても偏ってしまいます。)
アレルギー、がん、ウイルス。
これから先の時代、
私たち現代人はこれらの問題から逃げることは不可能です。
自己免疫力を維持するために。
ぜひ、アロマテラピーの良さを多くの方に知っていただきたいと思います
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